RECENT POSTS

診察

狂犬病予防注射に来たワンコの飼い主さん。

診察中にご自身に目薬を点していたので、どうされたのかを伺ってみると、ご自身が白内障手術を受けたとのこと。

 

聞けば、かなり見えなくなった状態で白内障手術を受けられたそうです。その方の手術を担当した眼科医さんからは、”田舎はかなり進行した状態で白内障手術を行う傾向がある”とのこと。その方も例外ではなく、かなり進行した白内障の状態だったようで、”時間がかかってしまうため、その分合併症発生率も高くなる”との説明を受け、さらには”手術しても失明する恐れもある”とのトドメの文句も言われてしまい、冷や汗流しながら手術を決められたそうです。

 

でも、眼科医さんの実力もあり、術後はめがねを外して生活できるくらい視力が回復したそうで、良かった良かった!!!

 

 

 

 

では、動物の白内障はどうかというと…

 

 

 

白内障進行度に合わせて、手術合併症は高まります!

 

 

 

ということで、人間の白内障と同じ考えです。

 

実際、手術の現場から静止画ですが説明しますと、

 

まず、軟らかい白内障だと、1手法で白くなった水晶体を乳化吸引出来ます↓ とてもスイスイ出来ちゃいます。

 

 

 

これより少し硬い水晶体だと、2手法という方法で手術を行います。硬い水晶体が眼内を舞うため、角膜の内側を傷つける恐れがあるためです。二本の器具を眼の中に入れ、水晶体が舞うのを極力押さえます↓ ちょびっとだけ、大変です。

 

 

 

そして、ガチガチの白内障では、水晶体を分割したり、くるりと回したりと眼内操作が通常よりも多くなりますし、超音波破砕時間も長くなるため、眼への影響は軟らかい核に比べると高まります。(かといって、リスクがもの凄く高くなることはありません。)それにしても、真っ白だなぁ…。これくらい硬くて大きいと吸入しがいがあって、ましてや、見える様になるのでワンコ側の歩き具合も良くなるし、飼い主さんからは感謝されるしで、獣医師冥利に尽きるんですが、出来ればココまで進行するまでに手術したいところです。

 

 

という感じで、どんな病気であれ、治療するには早いほうがいいですね。

苦しむ動物が少なくなるよう、僕ら獣医師は頑張ります!

 

 

 

 

« »