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レーザー

犬における白内障手術の成功率は約90%で比較的高いのですが、

残りの10%は手術しても見えない、もしくは、手術後に何らかの理由で

失明してしまうという残念な結果に終わることがあります。

 

術後視覚温存率100%!といいたいところですが、どんな手術や治療法にも

合併症が何かしらあるんです。

 

”白内障という難しい病気にどのように挑むか?” そして、

”その合併症をいかに減らすか?” というのが獣医療(僕)の目標でもあり、

やりがいでもあるわけです。

これは他の医療域でも同じ事が言えます。

 

白内障術後合併症として、網膜剥離があります。

以前のブログでも書きましたが、術後しばらくして、剝離してたりします。

それを防止するために網膜が剝離しちゃう前に周辺部をレーザーで凝固し、

はがれにくくする治療をやっちゃおうというわけです。

 

 

眼球運動を止めなくてはなりませんので、全身麻酔下で行います。

周辺部には約450発、時間は30分前後。

凝固スポットは200μm、パワーは150mW、出力時間は0.2sec。

これで十分な凝固斑を形成できます。

この数値は据え置き型であるが故のパフォーマンスです。

 

でもそのためには特殊レンズが必要になります。

Super Quad 160

 

超広角レンズで網膜を160度見渡せる優れもので、人用です。

犬は人よりもっとドーム型の眼底構造を持っているために、

一目見るだけで網膜辺縁部を診るにはちょっと厳しく、

眼球を回転させたり、スリットを動かしたりしながら、

凝固させていきます。

これは、ちょびっと難しい手技ですね。

 

このレーザー治療を組み合わせることで、術後合併症を減らすことができます。

術後視覚温存率90%+α!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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