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水晶体って脱臼することもあるんです

”水晶体脱臼”というとたいていの人が頭をかしげます。だって、”脱臼”って通常、”肩が脱臼する”なんていう表現をするから、関節を指すイメージが多いのですが、医学領域では、元の位置に無いのを”脱臼”と表現します。

だから、眼という小さな臓器でも、位置がずれれば”脱臼”と表現します。

水晶体は眼の中でチン小帯というメチャクチャ細い靭帯で宙に吊られています。その靭帯が脆弱になるもしくは切れれば、その位置がズレて”脱臼”します。

”水晶体脱臼”の原因は様々です。先天性のものから、外傷から、白内障、そして、原因不明のものまで…。

たとえば、水晶体の白内障状態が長期間にわたるとチン小帯が脆弱化してきます↓

水晶体の白内障状態

 

溝掘りしている段階から既に向こう側の網膜色が見えています。こういう時はマイルドに超音波乳化吸引を行うことが推奨されています。

そして、こちらは完全に脱臼してしまっている患者さんです↓

脱臼

 

犬の水晶体厚は約7mmありますので、それを眼外へ摘出するのは容易ではありません。強角膜切開を180度ちかく行い、ズルッと引き出します↓

クローベクティス

 

こういう時に役立つのがクローベクティスという掻きだし道具です。

ズルッと!!!!

クローベクティス

 

そして、髪の毛より細い糸でチョコチョコ縫っていきます。最後は結膜縫合を行うと、切開ラインが完璧に消えて見えなくなります。綺麗な手術が出来ますね♪♪♪

 

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