RECENT POSTS

深部角膜潰瘍

今日は、突風吹き荒れる1日でした。

公共交通機関にも影響が出ていましたね。

移動がお仕事の方、お疲れ様でした。

 

この風で桜が散ってしまう~って心配していましたが、持ちこたえてくれましたね。

あれだけキレイだと、散ってしまうのが惜しい気がしてなりません。

ずーっと古くから続く、日本の風情ですよね~(笑)

 

 

以前より、治療していたワンコの角膜の傷がようやく一段落してくれました。

最初の傷がこんな感じ↓

 

 

 

角膜は白く浮腫を起こし、正面にはとても深い傷があり、角膜周辺からは血管が伸びてきています。

今にも目に穴があいて、目が弾けてしまいそうです…。

 

”目をシパシパさせていたけど、怖くなって病院連れてこれなかった”とのこと。

”もっと怖いことになるから、もっと早く連れてきてよ~”と心の中で呟きながら、手術です。

 

これだけ深い穴が角膜に存在するときの治療方針は、

・結膜で覆う

・角膜で覆う

・ブタの粘膜で覆う

ということが選択できます。

家族との話し合いの結果、角膜で覆うことになりました。

 

 

まず、厚さ0.5mmの角膜に対して、約0.2mmの厚さで薄く慎重にめくり取ります↓

 

 

その次に、傷口をトリミングして、はぎ取った角膜を傷口の上に覆い、縫合します↓

縫合用の糸は9-0というUSPサイズの糸で、聞き慣れた単位で言うと太さが約0.06mmです。

 

術後はひたすら点眼を頑張ってもらいます。

 

手術して約3ヵ月経過すると↓

 

 

こんなにキレイになってくれました!

予定では、もうちょっと赤い血管が退縮してなくなってくるはずです。

角膜のかなり深い部分にまで傷が達していましたので、点眼薬で治すのは不可能です。だからと言って手術をしても、多少の”傷跡”が残ってしまいますが、上に示した3つの選択肢のうち、この方法が一番キレイに治ります(大変だけど…)。この術式をcorneoconjunctival transposition(角結膜転移術)と呼びます。

 

角膜潰瘍はどんどん進行していく症例がいます。おかしいな?と思ったら、こうなる前に出来る限り早く獣医師の診療を受けましょう♪

 

 

 

 

 

 

 

« »