眼から虫
気象庁の発表によると、すでに梅雨入りしたようで、雨降りの日が続きますね。
雨降りだと、ワンコのおさんぽが気になるご家族が多いように思えます。
雨合羽をきておさんぽに行くワンコもいれば、ずぶ濡れになっても元気に尻尾を振って、その尻尾のせいでリードを持つご家族の方が濡れているなんていう光景を目にします。
恵みの雨とは言うものの、ずーっと降りっぱなしではなく、通勤通学の時だけでいいから、やんで欲しいと願うのは僕だけではないハズ。笑
さて、タイトルにもありますように、”眼から虫”
東洋眼虫という寄生虫がまぶたの裏に入り込んで、ワンコに眼の不快感を及ぼすことがあります。
いきなり眼に虫がわくことはなく、たいていハエなどの昆虫の足についた虫の卵がまぶたの裏で孵化することが説明されています。
ご家族の説明のほとんどが
・眼やにが多い
・眼をしょぼしょぼしている
・充血している
ということを言われますが、診察する方としてはパッと見ると、”うわっ、緑内障が来た”と身構えますが、手順をとって診察していくと、”あっ、なんだ虫だ!”ってなります。
上の写真の青矢印の先に白い線があるのを分かりますか?
実際は、あれがニョロニョロと動きます。
おとなしい(実は恐怖で動けない?笑)ワンコや痛みに強いワンコは、点眼麻酔で除去可能ですが、このワンコは元気いっぱいで動きが激しいので、頭部運動を制限するために止むを得ず全身麻酔下で除去しました。
この時の全身麻酔は寝ている間に終わるので、”恐怖心の除去”が出来るので、体調が許すなら、こっちの方が、治療を受けるワンコは楽かもしれません。
これが取れた東洋眼虫です。
このワンコの眼から2隻の虫が摘出されました。
術後は強いコロコロ感がなくなり、あれほど治らなかった充血もキレイすっきり☆
めでたしめでたし。