三寒四温の季節となりました。
寒いのが苦手な自分は春が待ち遠しいです。
春になったら…
さまざまな境遇の方がいらっしゃいます。
今を一生懸命生きる!
このことに尽きます。
当院では眼科疾患の治療も行なっており、
白内障、網膜剥離、緑内障は多く来院しております。
リクエストの多い白内障について何回かにわけて記載いたします。
白内障は水晶体が白くなる病気で、あらゆる年齢で起こります。
犬が多く、猫はあまり見られません。
犬の多くは若年性にみられており、残念ですが3歳くらいで失明してしまう例もいます。
人生(犬生)の最後で失明していまう例もいます。
また3日くらいで真っ白くなる例もあり、進行が読めないこともあります。
犬種はトイプードルがやや多いというイメージですが、どの犬種でも発症し来院されています。
ご家族は片目だけと思っていても、検査してみると両目とも白内障を発症していることが多いです。
白内障には段階があり、獣医学の分類では
初発白内障:水晶体のごく一部が白い
未熟白内障:水晶体の一部が白くなってきている
成熟白内障:水晶体全体が白くなっている。この段階で外側からでも明らかに分かる。見えてないことが多い。
過熟白内障:水晶体が吸収され(始め)ている
の分類が多く利用されています。
診察室ではスリットランプという機械を用いて目に弱い白色光を当てて診察します。
光を当てるだけの行為ですが、目に光が迫ってくるので怖がるわんこが多いのです。
けれど、たいていはよく耐えてくれます。
(心の声:耐えてくれてありがとう!)
白内障を無治療のままでいると、ぶどう膜炎という症状を合併してしまいます。
次回はこの「ぶどう膜炎」に関して説明していきます。
くるめ犬猫クリニック 院長