2021.04.18 Sunday

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2021-03-05 05:40:00

白内障について〜原因

今回は白内障発症の原因についてコメントします。

 

 

 

白内障発症の原因特定は難しいことが多いです。

いろんな原因分類があるかと思いますが、目が原因のケースと目以外に発症要因があるケースに大きく分けてみます。

 

・内臓疾患:糖尿病など

・外傷:目の周りの皮膚病や角膜外傷など

・遺伝的素因

・眼内の他の疾患:水晶体脱臼や網膜、目の腫瘍、緑内障など

・その他:放射線障害や幼少期のウイルス感染など

 

などたくさんの原因が考えられています。仮に糖尿病を発症したとしてもそのワンコがたまたま網膜症を患っていれば、どちらが責任病因か?分かりにくくなります。なので、コレ!という特定をしにくいのが現状です。

水晶体脱臼の写真

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原因を特定しても一度水晶体蛋白が白く変性すると、元に戻ることはありません。目玉焼きを焼く時に、最初透明だった白身が熱変性して白くなると元に戻せないのと一緒です。

 

 

 

それでも原因をなるべく知りたいのは、白内障も含めたそれ以外の病気でその子が苦しまないようにするためです。 特に手術を実施するケースでは術後の様子を術前から考えておきます。一例を挙げますと、最近よく経験する「目を掻く例」です。目を掻く場合、術後も目を掻くとせっかく見えるようになっても目を掻き壊してしまう懸念があります。術後も目を掻かないように皮膚病のケアも必要です。

 

 

 

原因が分からない故に、色々と考えないといけないのが白内障です。当院では、白内障をどうするか?という話も診察室内で行いますが、もう一歩突っ込んで、この子の視覚についてどう考えるか?も話し合い、行く末を案じた治療法をご家族と一緒に決めていけるよう心がけています。

 

 

 

次回は治療についてお話しいたします。

 

 

くるめ犬猫クリニック 院長