こんにちは☺
くるめ犬猫クリニックです🐶😺
日増しに暑くなる時期ですが、皆さまいかがお過ごしですか?
今回は飼い主の皆さまからご質問の多い白内障👀について、院長と看護師目線から皆さまの質問に答えていきたいと思います。
では質問スタートです↓
私:白内障とはどのような病気ですか?
院長:水晶体が白く濁る治療可能な失明性疾患です。料理するときに透明だった卵の白身が白く濁るのと似ています。
看護師:初期の場合は肉眼では見えづらい事もあります。
気になる際は定期検診なども可能ですので、お気軽にお問い合わせください☎
私:目が白くなりました。これは白内障ですか?
院長:来院される中で多くは白内障ですが、中には角膜が白かったり、核硬化症という別の病気だったりすることもあります。
スリットランプという目の中を詳しく見る機械を用いて検査していきます。下の写真↓がスリットランプと呼ばれるものです。眼科医院で見かけるものかと思います。この検査は光を使って診断するので痛いということはないのですが、怖がるワンコやニャンコが多いです。
看護師:目が白く見える場合は、白内障以外の他の病気によって白く見えるという事もあるので、一度来院していただくようにお勧めしております☺
私:手術をしたら治る病気ですか?
すぐに見えるようになりますか?
院長:白内障のみであれば治療すれば治る病気ですが、そのほかに網膜に障害があったり、緑内障の前段階(なかなか気付けない)だったりすると水晶体の治療をしても見えるようにはなりません。治療後は麻酔から覚めたら見えるようになりますが、過去に5年間失明していた柴犬さんで(威嚇瞬き反射はあるのに)術後3日間くらいものにぶつかって歩くことがあり、さすがにその時は焦りました。
私:白内障になったら手術をしないといけないでしょうか?
院長:白内障の治療にはステージごと、また年齢ごとに若干治療法が異なることがあります。
・1歳未満だと手術しなくてもいいケースがあります。
・1歳超えてくると消炎剤の内科治療か手術が求められます。
・10歳超えてくると進行防止剤や消炎剤、そして手術が選択肢に挙げられます。
手術一択ではないという点にも注目です。ただし、見えるを狙うのであれば、現在のところ手術しか方法がありません。
私:白内障をこのまま様子見ていたらどうなりますか?
院長:点眼できるのであれば、せめて消炎剤の点眼をしておくのが無難です。のちに水晶体がずれてきたりして、目に強い痛みが出てくることがあります。あまりに痛みが強い場合は、眼球摘出や義眼の手術を行い、痛みから遠ざけることも行います。目の治療は全身麻酔が必要となりますので、全身疾患との兼ね合いが強く、主治医の先生とよく話し合って方向性を決めていくのがいいかと思います。
看護師:点眼のやり方や診察室で聞きそびれた事がありましたら、お気軽に看護師にご質問ください💡
いかがでしたか?
ブログを読んでいただき、白内障について知らなかった方には白内障について知って頂き、白内障を知っており治療などを考えていらっしゃる方がいれば、治療をする上での参考になれば幸いです☺
次回(part2)では白内障手術について、飼い主の皆さまからよくあるご質問にお答えしていきたいと思います‼️
くるめ犬猫クリニック
動物看護師 大城