未曾有の事態を経験して、早2年が経ちます。
多くの方々が、経験したこと無いような、苦労と工夫を余儀なくされ、幾度となく挫折し、また立ち上がり、と努力を重ねられてきたと推察されます。
自身の今年を振り返ると、多くの方々と同様に苦労や工夫を余儀なくし、また、行動制限により、自分を見つめ直す年となりました。
そして、パラリンピックの映像からは、機能障害を持つ選手の躍動から勇気をもらい、自転車で市内を巡って再発見をし、診察の現場ではご家族からの叱咤激励で内省しました。
我々の先輩方が言い伝えてきたように、
“特別なことをしたいけど、1人では出来ず、何かをするには短く、何かをしないには長いこの人生をどう歩むか?”
ひとつのアリの集団が、地道に協働、協調、協議をやっているように
我々も地球に住む一員として、何も特別なことは無く、自分の進む道を信じて、
自分の内包する力を振り絞り、洞察力を研ぎ澄まし、目の前の課題に取り組んで、
挫折を味わい、成功を慶ぶことなんだろうと。
今後も皆様と敬愛するペットたちの笑顔を目標に、私たちは邁進し続けます。
大恩
三つの時の写真と
七十三歳の写真とを
並べてみていると
守られて生きてきた
数知れないあかしが
潮のように迫ってくる
返しても返しても
返しきれない
数々の大恩よ
坂村真民
くるめ犬猫クリニック
院長 奥井寛彰