糸島にある九州盲導犬協会から盲導犬の卵が診察に来てくれました。
目的は眼科検診。目に先天性の異常がないかどうかを確認します。視覚喪失者が社会活動を取り戻すために、盲導犬たちは人を大きく支えてくれます。たくさんの候補犬から、盲導犬としてデビューできるのはごくごく一部のエリートのみ。協会スタッフに支えられて、立派な盲導犬になります。毎日の訓練、そして愛情。スタッフの方々の努力には頭が下がるばかりです。
愛情をいっぱい受けたこのラブラドールに異常は認めませんでした。人を人が助けるという当たり前が、昔も今もなかなか難しい世の中。動物が支えてくれたり、ロボットが支えてくれたり(クリックするとYouTubeにとびます)と選択肢は決して1つじゃないということも知らされたりします。真実はいくつもあり、リソースは豊富にあり、我々は変化に抵抗することではなく対処することだという前提に立ち、遠くを目指していきたいものです。
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花咲けば
共に眺めん
実熟せば
共に食べん
悲喜分かち
共に生きん
-坂村真民
くるめ犬猫クリニック 院長 獣医師 奥井寛彰