今回は白内障発症の原因についてコメントします。
白内障発症の原因特定は難しいことが多いです。
いろんな原因分類があるかと思いますが、目が原因のケースと目以外に発症要因があるケースに大きく分けてみます。
・内臓疾患:糖尿病など
・外傷:目の周りの皮膚病や角膜外傷など
・遺伝的素因
・眼内の他の疾患:水晶体脱臼や網膜、目の腫瘍、緑内障など
・その他:放射線障害や幼少期のウイルス感染など
などたくさんの原因が考えられています。仮に糖尿病を発症したとしてもそのワンコがたまたま網膜症を患っていれば、どちらが責任病因か?分かりにくくなります。なので、コレ!という特定をしにくいのが現状です。
水晶体脱臼の写真
原因を特定しても一度水晶体蛋白が白く変性すると、元に戻ることはありません。目玉焼きを焼く時に、最初透明だった白身が熱変性して白くなると元に戻せないのと一緒です。
それでも原因をなるべく知りたいのは、白内障も含めたそれ以外の病気でその子が苦しまないようにするためです。 特に手術を実施するケースでは術後の様子を術前から考えておきます。一例を挙げますと、最近よく経験する「目を掻く例」です。目を掻く場合、術後も目を掻くとせっかく見えるようになっても目を掻き壊してしまう懸念があります。術後も目を掻かないように皮膚病のケアも必要です。
原因が分からない故に、色々と考えないといけないのが白内障です。当院では、白内障をどうするか?という話も診察室内で行いますが、もう一歩突っ込んで、この子の視覚についてどう考えるか?も話し合い、行く末を案じた治療法をご家族と一緒に決めていけるよう心がけています。
次回は治療についてお話しいたします。
くるめ犬猫クリニック 院長
おはようございます☀
早いもので、3月がスタートしました!
先日、令和3年度の狂犬病接種済鑑札が届きました😊
3月2日より新しい鑑札に変わります。
新しい鑑札は青です😊‼️
3月、4月は狂犬病接種での来院が増え混雑が予想されます。
今年は、お車での接種も行なっていきます。
その際、官公庁発行の葉書をご持参ください。
受付を行い、獣医師の確認準備が出来次第、接種を行います💉
その際は、必ず接種対象犬をコントロールできる方がご一緒ください。
病気や薬についてのご相談や診察も同時にご希望の方は、診察室内での接種になりますので受付後、順番にお待ちください。
久留米市外の方も接種可能となります。接種証明書をお渡ししますので、お住まいの役所にて鑑札と交換してください😊
久留米市の方は鑑札のお渡し、初めての方は登録の手続きも可能です。
ハガキをお持ちの方は受付時に提出してください。
暖かくなってきましたので、ノミ・ダニ・フィラリアの予防も忘れずに😊‼️
当院での1年持続型フィラリア注射は3月末までとなっております。
ご不明な点がございましたらご相談ください☺️
くるめ犬猫クリニック 事務 渡辺
こんにちは😊
暖かくなってきましたが、外は冷たい風が吹いています💨
3月2日(火)午後は院長不在となります。
急なお知らせでご迷惑をおかけいたします。
勤務医・大隈、藤本で対応いたします。
よろしくお願いします。
くるめ犬猫クリニック 事務 渡辺
前回に続き、白内障に関するお話です。
白内障を発症すると白内障だけで済まないケースが存在します。白内障を起こした水晶体から蛋白漏出が起こり、その蛋白が眼内で炎症を引き起こします(白内障誘発性ぶどう膜炎:LIU)。特に白内障が急に悪化した時に多く見受けています。急に悪化すると水晶体の袋が破けて、中にある実(水晶体蛋白)が眼内に漏れ出ることがあります。例えるなら、膀胱破裂して膀胱内の尿がお腹に漏れる感じです。
破嚢したエコー写真
(黄色点線が本来の水晶体後嚢ライン、赤色点線が水晶体が破けてしまったライン)

LIUを起こした時の症状は、
・白目の充血
・眩しそうにシパシパしている
・目やにがでてくる
・縮瞳している
が気づきやすいかと思います。
最後の項目の縮瞳は部屋を暗くして弱い光を目の中に当てるとわかりやすいです。
ぶどう膜炎の写真

前述しましたように、白内障は急激に悪化することがありますので、
”前夜は大丈夫だったけど、朝起きたらシパシパしている”
など発症は様々です。
LIUは自力で回復することもありますが、網膜剥離や緑内障の合併症を発症することがありますので、治療をお勧めします。
LIUの治療は消炎剤の点眼±内服を用い、多くの例の症状はすぐに治ります。
ぶどう膜炎治療開始5日後
※注:全てがこのように改善するわけではありません。点眼数時後、必ず、症状が落ち着いているかを再度動物病院を受診してください。
今回は白内障が原因のぶどう膜炎についてのコメントをしておりますが、ぶどう膜炎は全身疾患からの併発症としても見られます。
例えば、子宮疾患(子宮蓄膿症)や肺疾患(肺の腫瘍)などでもぶどう膜炎が見られます。
上記の症状が現れても、ぶどう膜炎とご自身で判断せず、動物病院を受診しましょう。
次は白内障の原因について書きます。
くるめ犬猫クリニック 院長